納豆の栄養価を知ればスーパーフードと呼ばれる理由がわかる

「納豆って体にいいんだよね」「そうそう美容にもいいの」と何となくわかってはいても、具体的に何がそんなにいいのかと聞かれれば、「よくわからない」という方も多いのではないでしょうか。
そこで今日は、「納豆はいったいどんな食べ物なの」と言うあなたに、納豆に関するうんちくをたらたらと話してみようと思います。
まず始めに納豆の歴史についてひも解いてみましょう。
納豆の始まり
納豆の始まりについてですが、”これだ”という明確なものは無く、いくつかの諸説があるようです。説1.弥生時代が始まりとされていて、当時の住まいにはワラで編んだ敷物が使われていました。
ある時、その敷物の中に煮豆(大豆)が落ち、知らずに日が経つうちに納豆と化し、それを住人が見つけて思わず口に入れてみたところ、意外にも美味しいことがわかりました。
それを機に煮豆をワラに包んで発酵させる納豆が人々に広まっていったという説。
説2.聖徳太子が愛馬にエサの煮豆を食べさせていたところ、食べきれずに余ってしまった煮豆をもったいないと考えワラに包んで保存しました。
数日後にワラを開けると煮豆が糸を引いていました。
驚きながら糸を引いた煮豆を食べてみた聖徳太子は、その美味しさに改めて驚きました。
それを機にワラを包んで発酵させる納豆が人々に広まっていったという説。
その他にも源義家説、光厳法皇説、加藤清正説など色々あるようです。
いずれも煮豆を様々な理由でワラに包み、そのまま日が経ったら糸を引いていたという偶然から発見されたというものです。
納豆の栄養価
納豆1パック(約50g)当たりエネルギー:100kcal
たんぱく質:8g
脂質:5g
炭水化物:6g
食物繊維:3g
カリウム:330mg
カルシウム:45mg
マグネシウム:50mg
鉄分:1.5mg
ビタミンB2:0.28mg
ビタミンE:0.25mg
このように納豆にはたんぱく質の他、炭水化物、ビタミン、ミネラル、食物繊維などがバランスよく含まれています。
栄養価の高い優れた食品であり、納豆がスーパーフードと呼ばれる理由がわかりますね。
納豆の原料である大豆には植物性のたんぱく質が豊富に含まれています。
たんぱく質は通常、肉や魚、乳製品などの動物性の食品に多く含まれていますが、例外的に植物性食品である大豆にも多く含まれている栄養素です。
また、高たんぱく低カロリーなので、ダイエット中の方やアスリートの方などにも強くおススメできる食品でもあります。
納豆を食べるとこんなにいいことがある?
ナットウキナーゼで血液サラサラ納豆に含まれるナットウキナーゼの血栓溶解作用がすごい。
ナットウキナーゼは納豆独自の栄養素で、血液中の血栓をできにくくし血液をサラサラにしてくれます。
大豆イソフラボンはエストロゲン?
大豆に含まれるイソフラボンは女性ホルモンの「エストロゲン」と似た働きをしてくれることから、更年期障害や骨粗しょう症予防などに効果があると言われています。
大豆サポニンが生活習慣病に効く?
大豆に含まれる大豆サポニンがコレステロール値の上昇を抑え、中性脂肪や血圧を低下させてくれます。
他には、ガン予防や肝機能障害の改善、抗酸化作用による老化防止などにも効果があるそうです。
レシチンの記憶力向上、認知症予防効果が嬉しい
大豆に含まれるレシチンには、記憶に関係したアセチルコリンという神経伝達物質の生成を促す働きがあり、記憶力向上や認知症の予防効果が期待されています。
ポリアミンでアンチエージング
ポリアミンは納豆などの大豆発酵食品に多く含まれています。
細胞分裂の際に遺伝子のコピーなどを行い、細胞の増殖再生には必要不可欠な成分です。
また、動脈硬化を抑制し、免疫細胞を若々しく保つ働きもあるため、アンチエージングにも一役買ってくれそうです。
納豆の効果的な食べ方
朝は納豆ご飯に具だくさんのお味噌汁、焼き魚、ヨーグルト、牛乳で決まり?納豆と言ったら朝ご飯。
というようなイメージが強いですよね。
でも、実は夜に食べる方が体にはいいんです。
睡眠中は体中の水分が蒸発して血液が濃くなることから血栓ができやすくなります。
そこで夜に納豆を食べれば、ナットウキナーゼが血液をサラサラにして血栓予防に効果を発揮してくれるというわけです。
納豆キムチで栄養満点、腸内は善玉菌でいっぱい
納豆菌には乳酸菌の増殖を助ける働きがあります。納豆菌は酸に強く生きたまま腸内に達する確率がとても高いです。
逆に、キムチやヨーグルトなどに含まれる乳酸菌は酸に弱いため、生きたまま腸内へ達することがなかなかできません。
そこで腸内に達した納豆菌がもともといた乳酸菌の増殖を助けてくれるのです。
納豆と乳酸菌を多く含むキムチなどを一緒に食べることで、腸内バランスが良くなり免疫力もアップします。
まとめ
納豆の歴史は古く、始まりには諸説色々ありますが、その栄養価の高さはスーパーフードと呼ばれるにふさわしいほど素晴らしいものです。たんぱく質、炭水化物、食物繊維、ビタミン、ミネラルなどバランス良く含まれています。
更には、血液をサラサラにしてくれるナットウキナーゼ、更年期障害や骨粗しょう症に効果があると言われているイソフラボン、中性脂肪や血液を低下させてくれる大豆サポニン、記憶力向上や認知症予防効果が期待されるレシチン、アンチエージングにも効果のあるポリアミンなど、生活習慣病予防やアンチエージングにも非常に効果的な成分が豊富に含まれています。
そして、納豆は朝よりも夜食べる方が体には良く、納豆とキムチを一緒に食べることで栄養価は最強になります。
納豆がスーパーフードと呼ばれる理由がお分かりいただけましたでしょうか。
納豆が特に苦手ではないという方は、意識して毎日の食事に取り入れてみてはいかがでしょうか。